エラ張りの髪型ガイド

エラ張り・ベース型に似合う髪型|レディース・メンズ別、美容師へのオーダー例つき

やわらかいレイヤー、ずらした分け目、あごより下の長さ。エラの角をやわらげる髪型の選び方と頼み方。

エラ張り・ベース型とは?フェイスライン診断での目安

エラは、耳の下にあるあごの角のあたりのことで、「エラが張っている」は、この角のあたりまで顔の幅が残り、そこから輪郭がはっきり曲がって見える状態を指します。ベース型(四角顔)は、額からあごまで横幅が近く、顔の下半分に幅があって、あごの角ではっきり曲がる輪郭です。

FaceRaterのフェイスライン診断は、478の特徴点で目のラインを水平にそろえてから、左右のあごの点のあいだの幅(頬の幅に対する比)と、頬・あご・あご先の点がつくる輪郭の角度(左右の平均)を測ります。この2つを正面の写真でよく見られる値(あごの幅は頬の幅の約0.79倍、角度は約134°)と比べ、あごの幅は0.02倍、角度は3.5°ずれるごとに1と数えて平均したものが「顔の下半分の広さ」で、0.35以上なら「幅のあるフェイスライン」、−0.3以下なら「細めのフェイスライン」です。たとえば0.81倍・134°なら0.5(幅のあるフェイスライン)、0.79倍でも131°なら0.43(幅のあるフェイスライン)で、あごの幅だけでなく、輪郭がどれだけ急に曲がるかでも判定は変わります。

顔の形診断では、顔の下半分の広さが0.35以上で、縦の長さが頬の幅の1.19〜1.28倍の輪郭をベース型と判定します。ただし、下側の輪郭が上側より広ければ三角形、縦が短めなら丸型、はっきり長ければ面長です。「幅のあるフェイスライン」でも顔全体の形がベース型とは限らないので、丸型や面長と出た人は、それぞれの髪型ガイドも参考にしてください。

正面の写真でわかるのは、写った輪郭の幅と角度で、横顔で測るエラの角度(下顎角)とは別のものです。骨格によるものか、かむときに使う筋肉(咬筋)によるものかも区別できません。7〜22歳の329人を調べた研究では、咬筋が厚い人ほど、左右のあごの角のあいだの幅が広い傾向がありました(Raadsheer ほか, 1996)。どれも良し悪しではなく、髪型を選ぶための目安です。

正面を向く · 頭はまっすぐカメラは目の高さ均一な光
撮り方の図。結果を比べるときは、カメラの位置、光、表情をそろえてください。

エラの角をやわらげる考え方

考え方はシンプルで、「やわらかい動きで角をぼかす」「分け目をずらして斜めのラインを足す」「毛先をあごより下に落として、視線を縦に流す」の3つです。反対に、毛先やボリュームがあごの高さにくると、もともと幅のあるあごのラインに横のラインが重なり、横幅が強調されます。髪で変わるのは輪郭の見え方で、骨格そのものではありません。それでも見え方の差は大きく、目鼻立ちが同じでも、髪型と輪郭がちがうだけで別の人に見える錯視が知られています(Sinha & Poggio, 1996)。

トップの高さ、前髪、頬の高さのボリューム、短いサイドは、ベース型の判定では中立です。ただ、フェイスライン診断では、トップの動きや高さが幅のある顔の下半分を縦長に見せるとしているので、短い髪型ならトップに少し動きを出すと合わせやすくなります。

同じ考え方は、髪以外にも使えます。メガネはボストンやオーバルのように丸みのあるフレームが角をやわらげ、首元はVネックや開襟シャツのようにV字に開く形が縦のラインをつくります。

似合う髪型診断での扱いをまとめると、次のとおりです。

ベース型で合わせやすい効果と、強調しやすい効果
効果ベース型での見え方似合う髪型診断での扱い
やわらかいレイヤーや動き輪郭の角がやわらぐ合わせやすい
あごより下の長さ視線が縦に流れる合わせやすい
サイドパート(分け目をずらす)斜めのラインが生まれ、横幅が目立ちにくい合わせやすい
あごの高さのボリューム・あごラインの毛先あごの幅が目立ちやすい強調しやすい
トップの高さ・前髪・頬の高さのボリューム・短いサイドベース型の判定では中立好みで選べる

レディース:やわらかいレイヤーと、あごより下の毛先

レディース6スタイルのうち、ベース型で「特に似合いやすい」のはロングレイヤーです。あごより下から入れたやわらかいレイヤーが角をぼかし、長さが視線を縦に流します。ロブ(ロングボブ)とカーテンバングのロングヘアは「似合いやすい」です。ロブは毛先があごより下、鎖骨あたりにくるので縦の流れが出て、カーテンバングは顔まわりのやわらかい動きが角をやわらげます。

ピクシーショート、サイドパートボブ、ゆるふわウェーブは「好みで選べる」です。サイドパートボブは深い分け目が合う一方、あごラインの毛先があごの幅を目立たせるので、取り入れるなら毛先をあごより少し下にして、内側に入れてもらいましょう。ゆるふわウェーブは、ウェーブの始まりを鎖骨のあたりまで下げると、あごの高さがふくらみすぎません。ピクシーショートは判定に関わる効果がなく、トップの高さで縦の印象を足せます。

レディース6スタイルのベース型での判定(似合う髪型診断と同じ)
髪型長さ判定理由
ロングレイヤーロング特に似合いやすいあごより下まである長さで、視線が縦に流れます。やわらかいレイヤーや動きで、輪郭の角がやわらぎます。
ロブ(ロングボブ)ミディアム似合いやすいあごより下まである長さで、視線が縦に流れます。
カーテンバングのロングヘアロング似合いやすいやわらかいレイヤーや動きで、輪郭の角がやわらぎます。
ピクシーショートショート好みで選べるベース型の判定に関わる効果はありません。
サイドパートボブミディアム好みで選べるあごの高さに毛先やふくらみがくると、あごの幅が目立ちやすくなります。分け目をずらすと斜めのラインが生まれ、横幅が目立ちにくくなります。
ゆるふわウェーブロング好みで選べるやわらかいレイヤーや動きで、輪郭の角がやわらぎます。あごの高さに毛先やふくらみがくると、あごの幅が目立ちやすくなります。
やわらかいロングレイヤーにした、AIで作成した成人モデルのサンプル
ロングレイヤー:ベース型で特に似合いやすい。あごより下から入れたレイヤーが、角をやわらげます。AIで作成した成人モデルのサンプルです。
ツヤのあるなめらかなロブにした、AIで作成した成人モデルのサンプル
ロブ(ロングボブ):ベース型で似合いやすい。毛先があごより下にくるので、視線が縦に流れます。AIで作成した成人モデルのサンプルです。
ロングヘアにカーテンバングを合わせた、AIで作成した成人モデルのサンプル
カーテンバングのロングヘア:ベース型で似合いやすい。顔まわりのやわらかい動きが、角をぼかします。AIで作成した成人モデルのサンプルです。

メンズ:ずらした分け目と、トップの動き

メンズ6スタイルでは、ソフトな七三分けが「特に似合いやすい」です。ずらした分け目が斜めのラインをつくり、やわらかい動きが角をぼかします。センターパートは「似合いやすい」で、頬骨にかかる前髪の動きが輪郭の角をやわらげます。

クロップヘア、ナチュラルアップバング、ベリーショート、ミディアムのオールバックは、ベース型の判定に関わる効果がなく「好みで選べる」です。短くするなら、トップに動きを出すと合わせやすくなります。

ひげを生やすなら、サイドは短めに整え、あご先を少し長めに残すと、顔の下半分が縦長に見えます。反対に、エラのあたりまでひげを厚く伸ばすと、もともと幅のあるところにさらに幅が足されます。

メンズ6スタイルのベース型での判定(似合う髪型診断と同じ)
髪型長さ判定理由
ソフトな七三分けショート特に似合いやすい分け目をずらすと斜めのラインが生まれ、横幅が目立ちにくくなります。やわらかいレイヤーや動きで、輪郭の角がやわらぎます。
センターパートミディアム似合いやすいやわらかいレイヤーや動きで、輪郭の角がやわらぎます。
クロップヘアショート好みで選べるベース型の判定に関わる効果はありません。
ナチュラルアップバングショート好みで選べるベース型の判定に関わる効果はありません。
ベリーショートショート好みで選べるベース型の判定に関わる効果はありません。
ミディアムのオールバックミディアム好みで選べるベース型の判定に関わる効果はありません。
ソフトな七三分けにした、AIで作成した成人モデルのサンプル
ソフトな七三分け:ベース型で特に似合いやすい。ずらした分け目とやわらかい動きで、角をぼかします。AIで作成した成人モデルのサンプルです。
ゆるめのセンターパートにした、AIで作成した成人モデルのサンプル
センターパート:ベース型で似合いやすい。頬骨にかかる前髪の動きが、輪郭の角をやわらげます。AIで作成した成人モデルのサンプルです。

美容師へのオーダー例

美容院では、髪型の名前と参考写真に加えて、「エラの角をやわらげたい」「あごのあたりで横に広がらないようにしたい」と目的を伝えると、ベース型に合わせた調整をしてもらいやすくなります。ボブやロブは毛先の位置がポイントで、あごラインちょうどだと幅が目立ちやすいため、「あごより2〜3センチ下」のように伝えましょう。

似合う髪型診断の結果についているオーダー例に、次のひと言を足してみてください。

  • 「毛先は、あごのラインちょうどではなく、あごより下にくる長さにしたいです。」
  • 「顔まわりは、あごより下からやわらかいレイヤーを入れてください。」
  • 「分け目を少しずらして、斜めのラインが出るようにしたいです。」
  • 「あごのあたりで髪が横に広がらないように、毛量を調整してください。」
  • メンズなら「サイドは短めでかまいませんが、トップは動きが出る長さを残してください。分け目は自然に横に流したいです。」

エラ張り・ベース型でよくある失敗

失敗しやすいのは、もともと幅のあるあごの高さに、横のラインやボリュームを重ねてしまうパターンです。

  • あごのラインでぴったり切りそろえたボブにする(あごの高さに横のラインが重なる)
  • あごの高さで毛先を外ハネにする(あごまわりに幅が足される)
  • エラを隠そうとして、あごまわりに毛束を集める(あごの高さに幅が足される)
  • メンズで、エラのあたりまでひげを厚く伸ばす(幅のあるところに、さらに幅が足される)

自分のフェイスラインと顔の形を確かめるには

エラが張っているかどうかは、フェイスライン診断で確かめられます。髪をまとめて輪郭を出し、カメラを目の高さに構えて正面から撮ると、あごの幅、左右の輪郭の角度、あご先の幅が、写真に重ねたラインつきで表示されます。顔全体の形は、顔の形診断でベース型か、丸型・面長・三角形などに近いかを確かめられます。

似合う髪型診断は、顔全体の形をもとに12の髪型を合う順に並べ、理由とオーダー例も表示します。どれも無料で、写真は端末の外に送られません。自分の写真で髪型を試したいときは、AIスタイルコーチで髪型を写真で試せます(1回10クレジット)。くせや毛量でも似合い方は変わるので、結果は美容師さんと相談するための候補として使ってください。

計測方法と参考資料

計測の定義と、もとになった資料は下で確認できます。ツールの計算方法と、そのスコアの意味は、分けて考える必要があります。

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写真1枚で輪郭を測り、12の髪型を合う順に、理由と美容師へのオーダー例つきで表示します。

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