診断のしくみ
顔面偏差値とバランススコアは、こうして計算しています。
まずは要点から
FaceRaterは、GoogleのMediaPipeを使って、あなたのブラウザの中で顔の478の特徴点を見つけます。そこから17の比率を測り、男女と7つの人種グループに偏りなくそろえた成人の正面写真(参考データ)と比べます。日本語版では、そのうち東アジア系の358枚の中での順位から、顔面偏差値、10点満点のバランススコア、5つの部位別スコアを出します。無料の診断では写真をサーバーに送らず、端末内で処理します。MediaPipeは美しさや魅力を採点するものではなく、FaceRaterも採点していません。
バランススコアの計算方法
参考データは、公開研究用のデータセットFairFace(CC BY 4.0)から選んだ、正面を向いて力を抜いた表情の成人の写真2,560枚です。見た目で分類した7つの人種グループと男女をかけ合わせた14のグループが、同じ重みになるように数えています。17の比率のうち12は、その比率にいちばん近いグループの典型的な値と比べ、どれだけ近いかで評価します。あるグループではよくある比率が、珍しいものとして扱われないようにするためで、あなたの人種や性別を推定しているわけではありません。目の開き具合は、よく開いているほど高くなります。大きく開いた目は魅力的だと評価されやすいことが、一貫して報告されているからです。左右対称の4項目は、左右差が小さいほど高くなります。17の比率は5つの部位にまとめ、縦のバランス(三分割)25%、横のバランス(五分割)25%、目元20%、あご・フェイスライン20%、左右対称10%の重みで合わせます。部位ごとの結果も総合結果も、参考写真の中での順位に置きかえます。日本語版で順位をつけるのは、東アジア系の参考写真358枚です(次の項目を参照)。10点満点のバランススコアはこの順位を曲線にあてはめたもので、参考写真のちょうど真ん中が7.5、90%より上なら8.4以上、99%より上なら8.9以上です。部位別スコアも同じ曲線で表しています。
日本語版の基準:東アジア系の参考写真
17の比率の測り方と評価のしかたは、英語版と同じです。ちがうのは順位をつける写真で、英語版は参考写真2,560枚すべての中で、日本語版はそのうち東アジア系に分類された358枚の中で順位をつけます。男性の写真のほうが多いため、男女は同じ重みで数えています。参考写真全体で順位をつけると、東アジア系の写真は顔面偏差値の平均が約47で、真ん中の人でも50に届きません(理由は「わかっている限界」を参照)。日本語版では、東アジア系の参考写真のちょうど真ん中が顔面偏差値50、バランススコア7.5になります。そのため、同じ写真でも英語版とは数字が少しちがうことがあります。なお「東アジア系」は、FairFaceの作成者が写真の見た目から分類したもので、日本の人だけの写真ではなく、日本人全体を代表するサンプルでもありません。写真の数が全体より少ないぶん、とても高い順位や低い順位の目盛りは粗くなります。
顔面偏差値の計算方法
顔面偏差値は、総合結果の順位を、テストの偏差値と同じ目盛りで表したものです。結果画面に出る「参考写真の◯%より上」という順位を、正規分布にあてはめて「50+10×z」で換算します(zは、標準正規分布でその順位にあたる値)。比べている参考写真の中では平均が50、標準偏差が10になる目盛りなので、50がちょうど真ん中、60は上位約16%、70は上位約2%にあたります。たとえば「参考写真の84%より上」なら、顔面偏差値は60です。極端な値が出ないよう、順位は0.5%〜99.5%の範囲で計算するので、顔面偏差値は24〜76のあいだに収まります。結果に添えるラベルも同じ順位で決まり、97%より上は「まれなバランス」、85%より上は「高いバランス」、40%より上は「バランス型」、15%より上は「個性派」、それより下は「印象的な個性」です。顔面偏差値もバランススコアも、この写真に写った比率のバランスが参考写真の中のどこにあるかを示すもので、その人の価値や魅力を表すものではありません。
「参考写真の◯%より上」の意味
「参考写真の68%より上」は、この写真の総合結果が、比べている参考写真(日本語版では東アジア系の358枚)の68%より高いという意味です。参考写真は公開研究用の写真で、FaceRaterの利用者ではなく、日本人全体やすべての人を代表するサンプルでもありません。診断した人が十分に集まったら、FaceRaterのスコアの匿名の集計をもとに基準を調整し直し、このページでお知らせします。
人が感じる魅力と、どのくらい一致するか
スコアが人の評価とどのくらい一致するかを、研究用の顔写真データ「London Face Set」で確かめました。スタジオで撮影した成人102人の写真に、それぞれ2,513人が魅力の評価をつけたデータです。バランススコアと平均評価の相関は、スピアマンの順位相関で0.29(95%信頼区間 0.09〜0.47)でした。以前の左右対称だけの評価では0.05です。これは弱い関係で、人が顔に感じる魅力のうち、比率で説明できるのはごく一部にすぎません。そのため「魅力度」ではなく「バランススコア」と呼んでいます。同じデータでは、笑顔の写真はスコアが平均0.8点下がりました。撮るときは、力を抜いた表情にしてください。
黄金比を使わない理由
1.618のようなひとつの比率が美しい顔を決める、という確かな根拠はありません。古典的な「理想の比率」も、限られたひとつの伝統から生まれたものです。日本でよく聞く白銀比(1:1.414)も、スコアには使っていません。バランススコアは、そのかわりに実際の成人の顔の一般的な範囲を基準にしています。ただし、標準的であることと魅力的であることは同じではありません。印象に残る顔は、平均から個性的な形で離れていることもよくあります。
わかっている限界
参考写真全体で順位をつけると、グループによって平均スコアに最大で約0.5点の差があります。東アジア系と黒人の顔は平均が低めに出ており、東アジア系の写真は全体の平均より約0.3点、顔面偏差値ではおよそ2〜3ポイント低くなります。日本語版が東アジア系の写真の中で順位をつけているのは、このためです。差のおもな理由は、研究用の写真の解像度が低く、一部のグループでは特徴点の位置がぶれやすいことです。また、目の開き具合は大きいほど高く評価するため、写真で見える目の開きが小さめの顔は、目元のスコアが低めに出ます。この評価のしかたは、東アジア系の写真の中で順位をつけても変わりません。60歳以上の人も、年齢とともに比率が変わるため、平均が低めです。顔の左右の向きと上下の傾きは特徴点の奥行きから補正していますが、角度が大きいとやはり結果は変わります。これらの確認は、FaceRaterのデータでもくり返す予定です。
写真によって結果が変わる理由
カメラとの距離や角度、表情、光、髪やメガネで隠れた部分によって、写真に写る顔の形は変わります。顔が横に12°より大きく向いている、上下に20°より大きく傾いている、目を閉じている、口が開いている、大きく笑っている写真では、スコアを出しません。顔の向きが横に5°、上下に10°を超えるとき、または少し笑っていたり口が少し開いていたりするときは、スコアに「目安の値です」という撮影メモを添えます。このほか、写っている顔がひとつだけか、画像が320×320ピクセル以上あって顔が十分な大きさで写っているか、首を大きくかしげていないか、極端に暗すぎたり明るすぎたりしないか、ひどくぼやけていないかも確認します。
そのほかの10項目の計測
結果画面にある10項目の計測は、写真に写った顔を説明するためのもので、バランススコアや顔面偏差値には影響しません。左右対称は、片側の特徴点を折り返したとき、反対側とどれだけ重なるかを表します。目の幅や目尻の角度は、写真で見えている範囲の値です。長さや幅の比率は特徴点のメッシュ上の点で測ったもので、骨格や髪の生え際を測ったものではありません。年齢、人種、性格、健康状態を推定することもありません。
顔の形とフェイスラインの判定
顔の形・似合う髪型・フェイスラインの診断は、端末に保存した特徴点をそのまま使います。目のラインを水平にそろえてから、それぞれの幅を頬の幅(メッシュの点234〜454)で割ります。縦の長さはメッシュの額の点からあご先までで、頬の幅の1.19倍未満なら丸型、1.28倍以上なら面長が目安です。顔の下側の幅は、あごの幅(172〜397)と、左右のあごの点での輪郭の角度(2D)を組み合わせて読み、下側が広く縦の長さが標準的ならベース型になります。上側の輪郭(額の両端とこめかみ)と下側の輪郭を比べて逆三角形と三角形を見分け、下側が細くこめかみの幅が頬の幅の0.91倍以下ならひし形の目安です。ひとつの計測値が少し変わるだけで別の形になる場合は、その形も「〜にも近い」と表示します。これらの基準値は、AIで作成したテスト用の顔写真とサンプル写真で確かめて決めたもので、さまざまな人を代表する集団では検証していません。髪型の提案は、それぞれの髪型が見た目に与える効果と、その輪郭のバランスをとりやすい効果を照らし合わせたものです。どの判定も美しさの点数ではありません。バランススコアも同じあごの計測の一部を使いますが、形に分けるのではなく、参考データと比べています。
パーソナルカラー診断
パーソナルカラー診断では、頬とおでこの5か所の肌、瞳、おでこの上の髪から色を読み取ります。どの場所でも、いちばん暗い画素といちばん明るい画素は除きます。写真の白目の色を一般的な白目の色と比べて照明の色かぶりを補正し、肌の明るさを白目と比べて色の深さを見積もります。イエベかブルベかは、肌の色相と質問の答えを合わせて判断し、その大半を質問の答えが占めます(瞳の色もわずかに加味します)。明るいか深いかは肌・髪・瞳から、鮮やかかやわらかいかは髪と肌のコントラスト、瞳の彩度、肌の彩度から判断します。髪の色は、質問で地毛の色を答えた場合はその答えを使います。タイプは、いちばん目立つ特徴を先に決め、次にイエベ・ブルベの傾きを見て12タイプから選びます。これらの重みはAIで作成したテスト用の顔写真で確かめて決めたもので、プロのドレープ診断と比べた検証はしていません。そのため、結果には判定の確かさを表示し、判定が近いときはセカンドシーズンもあわせて表示します。
AIスタイルコーチとフルスタイルレポート
無料のスコアは、決まった計算式だけで出しています。AIスタイルコーチとフルスタイルレポートは、保存された計測結果をもとに、AIによる説明と実践的なプランを加えるもので、クレジットを使います(コーチの返信は1回1クレジット、レポートは200クレジット)。レポートには、7つのエリアにわたる44項目の計測と、AIで生成したスタイリングのコンセプトも入ります。どれも、ある比率を理想として示すものではありません。公開しているサンプルは、AIで作成した成人モデルの写真を使い、サンプルであることを明記しています。
保存したスコアは、レポートでも変わりません
フルスタイルレポートとシェア用のカードは、保存された診断結果のスナップショットを使います。レポートを作る仕組みが、そのスコアを書きかえることはできません。2026年10月より前の診断は、左右対称だけを見る以前の方法(photo-balance-beta-1)で計算されていました。これらは診断した端末の中で、保存された特徴点から今の方法で計算し直します(今の基準では計測できない写真は、以前の結果のまま表示します)。現在の計算方法のバージョンは harmony-1 です。